初めて学ぶ動態管理ってどんなこと

多数の車両やスタッフが外回りをしている場合、昔は一件一件の位置や状態を把握できませんでした。仕事は現場担当者の裁量に任され、無駄な遠回りをする車両や、サボっているスタッフがいても、改善することが困難でした。こうした問題を解決するために開発されたのが動態管理システムです。動態管理は現場担当者の情報を一元的に把握することで、無駄を省きサービスを向上させ、業務を効率化するシステムです。情報を収集するために、従来は専用の端末機などを導入する必要があり、コスト面から実用的とは言えませんでした。しかし現在では、スマートフォンやタブレットのGPS機能を利用するクラウド型のパッケージソフトが普及し、大企業はもちろん中小企業でも導入しやすくなっています。

物流関係の企業で業務効率化に貢献

宅配サービスをはじめとする運送業では、動態管理のメリットが特に大きいと言えます。リアルタイムで個々の車両の位置や運行状況を把握できるので、最適な運行計画を立案できます。遅延情報や道路の混雑状況を共有し、到着予想時刻を算出すれば、トラブルの早期解決を図ることができ、顧客の信頼確保につながります。最も早く到着できるルートを、ドライバーに送信できるシステムも開発されています。もちろん急な集荷依頼にも対応できます。業務終了後は自動的に運転日報を出力することで、省力化が可能です。走行ルートの記録を検証し、配送計画の改善に役立てたり、運行の証拠として用いることもできます。運送業だけでなく産廃業や建設業に、またバスやタクシーのサービス向上にも応用できます。

訪問サービスやフィールドワークにも

高齢化とともに需要の急増しているのが、訪問介護などのサービス業です。こうした業種にも動態管理システムが活用できます。ひとりひとりのスタッフが予定どおりに巡回しているかどうかを確認し、もし遅れが出ていれば代わりのスタッフを配置するなど、きめ細かなサービスを提供できます。介護現場では緊急の要請もしばしば発生します。そんな場合でも動態管理を導入していれば、現場に最も近いスタッフを向かわせることができます。警備業や保守メンテナンス業などでも、リアルタイムな現場状況の把握により、トラブルを未然に防ぎ業務効率を向上させます。さらに電気や水道の検針、ルート営業やポスティングでも、業務の遅延を早期に解決したり、より効率的なルートを設定したりすることが可能になります。